みなさんこんにちは、アクアリンク千葉です(‘◇’)ゞ
今回は海水アクアリウム水槽で少し飼育難易度が高いお魚をご紹介します!
目の上から2本の角が生えている強そうなお魚、”コンゴウフグ”です!
ハコフグの仲間でサイコロのような角ばった体が特徴的です。
このトゲが古代インドの武具をたとえた法具である金剛杵(こんごうしょ)に似ていることからこの名前が付きました。
コンゴウフグはハコフグ科コンゴウフグ属に分類されていて、他にも3種類の仲間がいます。コンゴウフグ属の4種はいずれも目の上に2本の角(トゲ)、腹部に1本のトゲが生えることが特徴です。
アクアリウム水槽では一番体色が黄色で鮮やかなコンゴウフグの入荷がほとんどで、他の3種は入荷しているのを見たことがありません。
ハコフグの仲間と言えば小さい水槽に入ってパタパタ動く姿をよくテレビや雑誌で見ますよね。ショップでも時期になるととても可愛らしい豆粒のようなハコフグたちがたくさん入荷されています。
……が、実はとても大きくなるお魚で、コンゴウフグの場合は自然界では30~50cm前後にまで成長します。水槽下では30cm前後で成長が止まる場合が多いですが…それでもビックリですよね笑
そのためテレビなどのように小さい水槽で終生飼育することは不可能です。まあ、幼魚の頃だけっていう場合は不可能ではないですが…。
また、フグと言えばテトロドトキシンというフグ毒を持っていることで有名ですね。ハコフグももちろん毒を持っています。が、テトロドトキシンという毒ではなく、皮にパフトキシン内臓にパリトキシンという毒を持っています。飼育する上でパリトキシンはそこまで問題ではないのですが、皮に持っているパフトキシンが非常に厄介です。
こちらは後述する飼育方法で述べて行きますね。
では飼育方法を書いていきますね。
まずコンゴウフグは上記で書いた通りとても大きくなるフグなので最低でも90cm水槽は必要になります。
小さいうちだけでしたら45cm水槽や60cm水槽での飼育は可能です。ただ大きさごとに水槽を用意したりするのは大変ですし、ハコフグを移動するときにストレスになってしまうのでできれば最初から90cm水槽を用意してあげるのが無難です。
ハコフグが小さすぎて餌を食べれなかったりする場合はセパレーターなどで水槽に仕切りを作ってあげると飼育しやすいです。
ろ過機は90cm以上の水槽であればオーバーフロー水槽一択です。大きくなったハコフグも結構水を汚します。
水温は24℃~25℃で一定にしてあげてください。冬はヒーター、夏はクーラーが必要となります。
他種同種とも混泳は不向きです。
上記でハコフグの持つパフトキシンが非常に厄介と書きました。コンゴウフグやハコフグの仲間は興奮したり他種にいじめられたりしてストレスを受けるとこの毒を分泌してしまうことがあります。
パフトキシンは生体にとって猛毒になるためもし他種と混泳していれば逃げ場のない水槽で毒が拡散され次々と命を落としてしまう危険性があるのです。もちろんコンゴウフグもこの毒の影響を受けてしまいます。
エビやカニ、サンゴ類もハコフグが食べてしまうことがあるためこちらも混泳は難しいでしょう。
そのため基本は完全に単独飼育推奨となります。ただ、他種との混泳飼育で上手くいっている場合も少なからずあるのでどうしてもという場合は毎日ハコフグの状態をチェックしてあげてください。
餌は粒状の人工飼料をよく食べてくれます。乾燥クリルも大好きなのでバランス良く与えてください。ただ食べてくれない個体も中にはいるので、その場合はアサリやブラインシュリンプを買ってきて与えると食べてくれることが多いです。
病気ですが、ハコフグ類は白点病になりやすいので水質悪化や急激な水温変化には特に気を遣う必要があります。
大型になり、毒を持ち、ストレスや水質悪化に弱く白点病になりやすい、他種との混泳はほぼ不可能とハコフグって簡単そうに見えて意外と飼育難易度が高いのです(;´Д`)
でもその角ばった体やおちょぼ口、コンゴウフグの場合は強そうな変な角と非常にユニークで可愛らしく、長く飼育していると人に慣れてアピールしてきたり餌くれダンスをしたい観賞魚というよりペットに近い感覚になります。
もし観賞魚としての他に人に慣れる海水魚が欲しいといった場合、技術はいりますがこのハコフグはオススメかもしれません(^^)
もし自身がある方はこのコンゴウフグや他のハコフグを飼育してみてはいかがでしょうか??
今回はコンゴウフグのご紹介でした!
弊社は関東全域でアクアリウム水槽の設置、メンテナンスを行っています。
海水魚水槽や水草水槽、金魚水槽、テラリウム水槽、様々なジャンルを取り扱っています!
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