みなさんこんにちは、アクアリンク千葉です(‘◇’)ゞ
今回は海水インテリア水槽をやるなら一度は飼育してみたくなるイソギンチャクのご紹介です!イソギンチャクの中でもハタゴイソギンチャクという種類がメインになります。
こちらがそのハタゴイソギンチャク。
イソギンチャクといえば長い触手をうねうねさせている印象がありますが、このハタゴは他のイソギンチャクと比べて触手が非常に短いのが特徴です。
このハタゴイソギンチャクはカクレクマノミと非常に相性が良く、他のイソギンチャクでは入らない場合もハタゴを見せるとすぐに入ってくれることが多いのです。
そんなハタゴイソギンチャク、是非カクレクマノミと共生させたい!…と思われるかもしれません。もちろん可能なのですが、いくつかハタゴイソギンチャクを飼育する上で注意しなくてはいけないことがあります。
まずこれはイソギンチャク共通の注意点ですが…特にハタゴイソギンチャクを飼育する上で一番気を付けなければいけないのが購入時と導入初期の状態です。
ハタゴは海外国内両方から来ますが、海外からのハタゴは薬物採集の場合が多く、そういった個体は導入初期で一気に体調を崩したり、短い期間で死んでしまう場合が多いです。
一番いいのが薬物採集されていない国内のハンドコートのハタゴイソギンチャクを購入することです。薬物採集されている分海外産のほうが安いですが、長く飼育して少しでもリスクを回避するのであれば高くてもハンドコート産を購入することをオススメします。
親切なショップや通販サイトではしっかりハンドコート産や薬物採集してないと書いてくれていたり教えてくれたりするので必ず確認しましょう。
また、直接目で見て確認する場合はイソギンチャクの中央にある口がしっかりキュッと閉じているか、触手1本1本がしっかり動いていてはりがあるか確認しましょう。
次に飼育方法です。ハタゴイソギンチャクは丈夫といわれていますが…個人的にそうは思いません。結構繊細な生き物と思いますね。
まず、イソギンチャク全般に言えますが水質にとても敏感なので、水質や水温変化が大きい小型水槽では飼育はオススメできません。最初は小さくても調子がいい個体はそれの何倍にまで大きくなります。
なので90cm以上での水槽で飼育しましょう。
ろ過機はオーバーフロー水槽一択です。
もしイソギンチャクとカクレクマノミだけの飼育であれば外部式フィルターも候補にあがります。
硝酸塩やリン酸の蓄積にも弱いので、しっかり水換えなどのメンテナンスを行ってください。それらの蓄積を遅くさせるプロテインスキマーも必ずつけてください。
次に光量ですが、ハタゴイソギンチャクは強い光量を好みます。と言ってもサンゴを飼育するようなライトまでは必要ないです。
20W前後のLED照明を2灯、蛍光管であれば同じW数3本あるといいでしょう。
例えば90cm用のLEDライトで水槽全体を照らして、スポットライトでハタゴイソギンチャクを照らしてあげるという手も見た目も綺麗でいいと思います。
次に水流ですが、これも必ず必要です。オーバーフローなどの排水による水流では全然足りません。強い水流ではなく弱い水流でランダムにしてあげるといいです。
人によってはライトより水流の方が大切という方もいますね。
ただもし水流ポンプを付ける場合は巻き込み事故に注意してください。これによる水槽崩壊をよくお聞きします。
イソギンチャクは居心地のいい場所を求めて歩き回るので、その際に水流ポンプに巻き込まれバラバラになり、水質が一気に悪化してしまうのです。
不安であれば水流ポンプの周りにウールマットを付けたり、イソギンチャクが動き回るようなら落ち着くまで常に観察してください。
次に餌ですが、こちらは特にあげる必要はありません。むしろ毎日与えたりすると消化不良で死んでしまうことがあります。
イソギンチャクは体内に褐虫藻を持っていて、その褐虫藻が光合成をして得られるエネルギーを利用しています。もし適切な光量であれば餌は一切与えなくても大丈夫です。
さて、ハタゴイソギンチャクの飼育で特に気になるのが触手の毒性ですよね。
ハタゴイソギンチャクとその仲間イボハタゴイソギンチャクは特に強い毒を持っています。
私もメンテナンス中に状態が非常に良いハタゴに何回も刺されてますが……めっっっちゃ痛いです(;・∀・)そしてめっっちゃ触手が張り付いてきます。
私はまだ皮ふが強いほうなので水ぶくれやかさぶたで済みましたが…皮ふが弱い人は絶対に触らないでください。
人間でもこの痛さなので当然クマノミ以外のお魚でも混泳している場合は気を付けなければなりません。お魚も本能でわかってるので自ら近付きませんが、驚いた時などに突っ込む可能性があります。ちなみにサンゴ類もハタゴなどのイソギンチャクの毒には弱いので、もしサンゴ類を入れる場合は先にイソギンチャクを入れて落ち着ける場所を見つけるまで待った方が無難です。
いかがでしょうか?
イソギンチャクは様々なリスクがありますが、それを注意しつつしっかり飼育してあげればクマノミたちとの可愛くて興味深い共生関係が観察できます。
今回は海水インテリア水槽の憧れ、ハタゴイソギンチャクのご紹介でした!
弊社は関東全域でインテリア水槽の設置やメンテナンスを行っています。
海水魚水槽はもちろん、水草水槽やテラリウム水槽、海水風淡水水槽など様々なジャンルを取り扱っています。
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